『無敵超人ザンボット3』

放映期間  1977/10/08〜1978/03/25(全23話)
OP 「行け ザンボット3」(堀光一路)
ED 「宇宙の星よ永遠に」(堀光一路)

◆ストーリー

 宇宙を彷徨い、知的生命体の住む惑星に攻撃を仕掛けて滅ぼすガイゾックが、地球に襲来。100年前、ガイゾックに故郷を追われて地球に逃れてきた神ファミリーは、密かに守り続けてきた宇宙船キングビアルと、合体ロボットザンボット3で立ち向かう。しかし、戦火に巻き込まれた地球の人々は、やり場のない怒りを神ファミリーにぶつけた・・・。


◆ユニット&パイロット

★FRIEND

勝平「ザンボット・コンビネーションだ!」 千代錦「ワン!」 宇宙太「ツー!」 恵子「スリー!」

★ENEMY

「御意!ブッチャー!」


◆The Best Steelist

  名 称 理 由
ユニット ザンボ・エース 巨大ロボットアニメ史上初めて銃を持った主役ロボットだから。
また、変形システムも斬新!
パイロット 神勝平&千代錦 ザンボ・エースのパイロットだから。
ザンボット・コンビネーションの掛け声で千代錦が勝平の代わりに「ワン!」と吠えているところが良い。

◆DEEP Research

★神ファミリーとは・・・

 神家を本家,神江家,神北家を分家とする一族のことである。そして、神ファミリーは、恒星カペラの周りを回る、地球から47光年離れた惑星ビアル星のビアル星人である。と言っても、容姿や能力は地球人のそれと全く変わりはない。以下が神ファミリーの家系図と移動基地の関係である。

神ファミリー

★いろいろ整理

 名台詞はいいと思ったものを勝手に選んだものである。力がみなぎる台詞から、心を震わせる台詞まで、いい台詞が多いことを窺うことができる。

タイトル 登場したメカ・ブースト等 死亡者 名台詞
1 ザンボ・エース登場! ドミラ   勝平「パワーが違うのよ、パワーがね!」
2 燃える死神の花 ジドビラー   香月「いったいおばさんたち、何者なんだ?あの船は何なんだ?」
3 ザンボット3出現! ガビタン   一太郎「連帯感のない勝平など神ファミリーに必要はない!まして戦いのできない我々神ファミリーなど、地球にいても意味がない。みんなでガイゾックにやられて死のう。」
4 集結!キング・ビアル ドヨズラー   香月「ガイゾックが狙っているのは、あんたたちビアル星人だろ!あんたたちが出ていってくれりゃ地球は安全なんだ。」
5 海が怒りに染まる時 ガルンゲ   ミチ「いやよ!あたしたちを助ける気なら、さっさと地球から出てってよ!」
6 父が帰ってきた日 エレギン   勝平「でもよ父ちゃん、俺、香月が父ちゃんをあんな目にあわせたことが嫌なんだよ。半年も漁に出てて、やっと帰ってきてくれた父ちゃんなんだよ。それを香月のやつ・・・・・・父ちゃんを縛りつけて、父ちゃんをいじめて。俺だって一生懸命メカ・ブーストと戦ってるんだ。ザンボットの運転は難しいんだよ。俺は毎日ろくに寝ないで覚えたりしてるのに、香月のやつ、俺のそんな苦労をちっとも知らないで。」
7 さらば!わが友よ クモガニラ   花江「香ちゃん、撃ったね、私を・・・・・・」
8 廃墟に誓う戦士 ガルチャック   宇宙太「でもよう、母さん。この焼け野原の真ん中で、後生大事にこの家を守って暮らすつもりかい?」
9 危うし!キング・ビアル アモンスガー 大滝社長(アモンスガーによる全身凍傷) 花江「私らはあんたの言う化け物の宇宙人だからねぇ。私はね、こういうのを見ると正直ご先祖に腹が立つんだよ。」
10 バンドック現わる! トラシッド(ベルタータンクが合体したもの)   野崎副総理「あの中で勝平君たちが戦っているのですね。私はガイゾックの本性を知りましたよ。やつらは恐ろしい悪魔です。私たちは勝平君の、いや神ファミリーの人たちのように勇気をもって戦わなければ、あの残忍なガイゾックを地球から追い出せないことを悟りました。私はただちに政府に提案するつもりです。勇気をもって戦うことこそ勝利への道だと。あなたがうらやましい。あんな勇気のあるお孫さんがいて。」
11 決死の爆破作戦 バイブロン   兵左衛門「なぜ殺す?宇宙の中では塵にも等しい地球の人間を!」
12 誕生日の死闘 モグンダー,
ハリンダー(モグンダーが破壊され再生したもの)
  恵子「人殺しなんかじゃない・・・・・・人殺しなんかじゃないわ・・・・・・お母さん、恵子はどうしたらいいの?」
13 果てしなき戦いの道 ダボンガー   香月「ほら、あのお兄ちゃんはすごく優しいんだよ。あのいいロボットに乗って、悪いロボットをやっつけに行くんだ。」
14 スカーフよ永遠なれ カメヅオン   ミチ「み・・・・・・みじめ・・・・・・」
15 海に消えた老将 デスカメル ジェイムス提督(軍艦でデスカメルに特攻) 勝平「じいさんは今週中に引退するんだ。だから今日の戦いを適当にやって逃げちゃえば、何とか格好がついて引退できるってわけだ!そうだろ!」
16 人間爆弾の恐怖 メカ鮫,
ブウボン
  勝平「俺はいやだぜ。あの三人を助けられないで、何が地球を守るだ!」
17 星が輝く時 ヒラヤンガー,
他メカ・ブースト
香月組・林香月組・浜本(人間爆弾にされ爆死) 香月組・浜本「だから・・・・・・俺だって、いつ爆発しちまうかわからねぇんだ。」
香月組・浜本「いいって、もう。こうしてる間に爆発しちまったらいけねぇ。あばよ・・・・・・」
香月組・浜本「人のいないところに行くよ。最後ぐらいカッコ良くさせてくれよ。」
香月組・浜本「どうせ父ちゃんも母ちゃんもいなくなっちまったんだ。俺だってすぐに母ちゃんのところへ・・・・・・俺・・・・・・嫌だ・・・・・・。母ちゃんも父ちゃんもいないところで死ぬなんて・・・・・・一人で死ぬなんて・・・・・・嫌だ・・・・・・嫌だぁ!嫌だぁ!」
香月組・浜本「嫌だぁ!怖い!怖いんだぁ!父ちゃん!父ちゃん!母ちゃん!怖いよぉ!母ちゃん、助けて、助けてよぉ!何でも言うこと聞くからよ!母ちゃん!父ちゃん!」
18 アキと勝平 クラーゲン アキ(人間爆弾にされ爆死) 勝平「アキ。お前は何のために生まれてきたんだ・・・・・・ガイゾックに追っかけられ・・・・・・殺されるために・・・・・・」
19 明日への脱出 ゴルガス,
ガイダー
  香月「どうせ助からない命じゃないか。俺は喜んで手術を受けてやる。人間爆弾になって、逆にここを吹っ飛ばしてやるんだ。」 
20 決戦前夜 ガルチャック,
ドヨズラー,
アモンスガー,
トラシッド
  兵左衛門「建前など地獄にでも落ちてから通せば良い。」
21 決戦!神ファミリー ダンガルン,
ゾンダア
神北兵左衛門神梅江(ビアルU世でバンドックに特攻) 梅江「私たち二人ですむなら、犠牲は少ないというものですよ。」
勝平「じいちゃん、やめろ!バンドックは俺がやる!ザンボット3でやってやる!」
22 ブッチャー最後の日 赤騎士デスカイン,
青騎士ヘルダイン
神源五郎(ビアルV世で青騎士ヘルダインと赤騎士デスカインに特攻) 源五郎「そうか・・・・・・地球へ着いたのか・・・・・・。フフフ・・・・・・聞いたか、勝平!みんなが着いた地球を、なにがなんでも守らにゃならんぞ!」 
恵子「勝平、お願い、戦って!」
23 燃える宇宙 植物型ベム,
竜型ベム
神江宇宙太神北恵子(ザンブルとザンベースでバンドックに特攻)
千代錦(ザンボ・エースの左足にレーザーが当たり蒸発)
神北久作神江大太神一太郎(地球へ落下するザンボ・エースの盾となり、ビアルT世でバンドックと激突)
勝平「宇宙太、恵子!は、早まるな!いち兄ちゃん!マグナムを、マグナムをくれ!」
恵子「さ・・・・・・さようなら・・・・・・父さん・・・・・・母さん!」
宇宙太「す、すまねえ、恵子!」
コンピューター・ドール第8号「神勝平・・・・・・本当に家族や親しい友人を殺してまで、護る必要があったのか?悪意のある地球の生き物が、お前たちに感謝してくれるのか?地球という星が、そのような優しさを・・・・・・」
勝平「お、俺は・・・・・・地球のために・・・・・・みんなのために・・・・・・闘ってきたんだ・・・・・・」
勝平「じいちゃん・・・・・・と、父ちゃん・・・・・・ばあちゃん・・・・・・お、俺たち・・・・・・やったよね・・・・・・ち、ちゃんと闘ったんだよね・・・・・・。宇宙太・・・・・・け、恵子・・・・・・いち兄ちゃん!あ、ああ・・・・・・・・・」
勝平「う、う・・・・・・うう・・・・・・お、俺たちは・・・・・・つまらないことなんか・・・・・・しなかったよな、な、なぁ・・・・・・アキ・・・・・・」
勝平「・・・・・・う・・・・・・うう・・・・・・こ、こわいよ・・・・・・と、父ちゃん・・・・・・寒い・・・・・・。さ、寒いよぉ・・・・・・父ちゃん・・・・・・う・・・・・・う、う・・・・・・」
ミチ「だって、ここあたしたちの海だもん。勝平は、ここに戻ってくるって思ってた・・・・・・」
香月「お前・・・・・・勝平のこと、好きなんだろう?」
ミチ「あたし、ブスだから・・・・・・」
香月「いいじゃねぇか、俺だって好きなんだ。こいつに惚れてんだ!」

◆総評

 『無敵超人ザンボット3』は日本サンライズ(現 サンライズ)の第1号作品である。総監督は富野喜幸(現 富野由悠季)であり、『機動戦士ガンダム』の原形に位置づけられる作品と言うことができる。まずは銃と剣の両方を所持している点である。ザンボ・エースがザンボ・マグナムを、ザンボット3がザンボット・カッターを使用しているので厳密には両方所持しているわけではないが、ガンダムのビームライフルとビームサーベルに対応している。また、合体システムにおいてもガンダムの原形と言えるだろう。それはザンボ・エースがザンバードに変形して合体する点が、ガンダムのコアブロックシステムに似ているからである。更に、和行,きいろ,公子のちびっ子トリオも、カツ,レツ,キッカの原形と言えるだろう。第16話「人間爆弾の恐怖」では、和行,きいろ,公子の3人が人間爆弾を製造しているガイゾックの空母に囚われて、人間爆弾の爆発を目の当たりにする。これは『機動戦士ガンダム』の第30話「小さな防衛戦」で、大量の時限爆弾をジムにセットするジオン兵にカツ,レツ,キッカが囚われるシーンに似ていると言える。どちらも爆弾の恐怖を小さな子供たちに植え付けさせる点で酷似していると言える。
 そして、この作品は主人公である神ファミリーが人々から石を投げられるシーンがある。人々に感謝されない主人公というのは異様な光景だ。日本政府が少しばかり神ファミリーを助けようとはするが、実際は神ファミリーだけがガイゾックと戦っている。そんな四面楚歌な状況は見る者を釘付けにすること間違いない。
 あと、神ファミリーはかなり戦死する。少しでも戦闘に加わった15人と1匹の神ファミリーうち、8人と1匹が戦死してしまう。実に生存率43.75%である。しかし、生存者のうち、勝平を除く花江,すみ江,和行,きいろ,由美子,公子の6人は地球に強制送還させられている。つまり、実際に戦闘に加わったのは9人(千代錦はザンボ・エースに同乗していただけで戦力外)であり、生き残ったのは勝平ただ1人なので、生存率は11.11%となる。それでも最終話「燃える宇宙」では、見る者にカタルシスを与える。地球に落下したザンボ・エースの目が海水で濡れていて涙を流しているように見えるのはこの戦いでの悲劇を象徴しており、ラストシーンでは人々が勝平を歓迎し、神ファミリーのガイゾックとの戦いは、多くの戦死者を出したものの報われたと判断することが言えるのではなかろうか?
 さて、勝平の声はドラえもんの声で有名な大山のぶ代である。しかし、ゲームでは坂本千夏が声を担当している。それは大山のぶ代がドラえもんのイメージを壊したくないために、オファーを断ったからである。生涯ドラえもんを貫くという姿勢というわけだ。勝平の声は大山のぶ代でしかありえないのが本音なので、ファンにとっては非常に残念である。また、宇宙太の声は森功至なのであるが、第10〜14話は古川登志夫が代役を務めている。その理由は分からないが、おそらくスケジュール的な問題だったと推測される。けれどもゲームでは神奈延年が声を担当している。けれども、この3人の声は案外似ており、違和感がないので個人的には許せる。それでもオリジナルの声優がゲームでも担当して欲しいものである。


◆リンク

『第4次スーパーロボット大戦』(未リンク)
『第4次スーパーロボット大戦S』(未リンク)
『スーパーロボット大戦64』(未リンク)
『スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部 地上激動篇』(未リンク)
『スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部 宇宙激震篇』(未リンク)
『スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部 銀河決戦篇』(未リンク)
『スーパーロボット大戦A』(未リンク)
『スーパーロボット大戦Impact』(未リンク)
『スーパーロボット大戦R』(未リンク)



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